梅雨の過ごし方 |
休日でしたら、そうですね、雑誌に目を通したり、レコードだったらこんな盤がいいんじゃないでしょうか。 セカンドアルバムのPiratesもいいけどこっちのほうが聴きやすいかな。Piratesはガラス細工の様に鋭く繊細すぎて聴く姿勢を要求されてしまいます。
一度は処分しましたが、最近になってどうしても手元に置いておきたくなって買い戻したレコードです。
Girl At Her Volcano/ Rickie Lee jones (1983)1.Lush Life
2.Letters From The 9th Ward/Walk Away Renee
3.Hey, Bub
4.My Funny Valentine
5.Under the Boardwalk
6.Rainbow Sleeves
7.So Long
Rickie Lee jones(リッキー・リー・ジョーンズ)を聴いていつも思うのは、その艶のある声を使って まるで一つの彫像を造りあげるかように一つの楽曲を造る、その姿勢です。
その真摯な姿勢に打たれます。ちなみにこのアルバムジャケットは、リッキー・リー・ジョーンズ自身のドローイングです。
私がこのアルバムを聴いたのは20数年前でしょうか。就職したての頃です。
当時はテクニクスのコンサイス5というシステムステレオで聴いていました。
ジャスト、レコードジャケットサイズで、プレーヤーはリニアトラッキングでした。
ちょっと変わっていると思われるでしょうが、私がこのアルバムで最も好きな曲はMy Funny Valentine(マイ・ファニー・バレンタイン)でもUnder the Boardwalk(渚のボードウオーク)でも無くSo Long(ソー・ロング)です。
当時、お金のなかった私は店に長居することも出来ず、彼女と話すのはもっはら車の中でした。その為のBGMをお決まりで作っていました。カセットにダビングしたオリジナルなアルバム。そのラストに入れていたのがこのSo Longです。
そのころから比べるとはるかにましな装置、オリジナル盤でこのアルバムを聴いています。
圧倒的な音の厚み、こんな音も入っていたのか ということに驚かされます。
でも、あの頃にあって今無いのはシチュエーションでしょうか?