昨晩見たNHKのサイエンスZEROはめちゃくちゃ面白かった。 |
熱帯魚やシマウマなど生き物の模様は、あらかじめ決められた「設計図」どおりにつくられていて、生存競争や求愛行動に役立っていると考えられてきた。
しかし、泥水に生息するゼブラフィッシュの綺麗な縞模は何のためにあるのか。
シマウマの縞模様に個体差があるのはなぜか。
どうやら結論は、動物の模様は「設計図」に従って作られるのではなく、細胞が近隣の細胞と反応し合うことで描かれるものらしい。
細胞は色素を活性化させる「活性化因子」と活性化因子の生成を抑える「抑制因子」を作り出す。そして、この2つの因子が反応し合いながら広がっていくことで「波」のような構造が生まれ、その結果、模様ができるのだという。しかもこの模様は、50年以上も前にイギリスの数学者アラン・チューリングが予言した微分方程式によって再現できる。
近藤滋先生は、タテジマキンチャクダイが成長するにしたがって縞が増えていくのを観察し、世界で初めてチューリング理論による波が生物の体に実在することを証明された。
ちょっと解説に自身がないので、詳しくは先生の研究所のHPをご覧ください。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/
メイソン・ヴァージャーの水槽とは比較になりませんが、全身に黒と白の縞模様のあるナマズゼブラ・キャット
このゼブラキャットの縞模様も変化していくのかな。
熱帯魚好きにはたまらない番組でした。