Waltz For Debby(RIVERSIDE RLP399)/Bill Evans |
急に、朝晩の冷え込みが強く、来週あたり必要になるかもしれない。
ほっと一息して、さあ、何を聴こうかと取り出したのは
Bill Evans(ビル・エヴァンス)の 「Waltz For Debby」
グラスの触れ合う音、観客のざわめき
澄んだピアノの音が、まだ、陽が昇りきらない硬質な冷たい空気を震わす。
まるで、細密画を見ているかのように音の重なりが響き合う。
音楽というものが聴き手をとりまく空気の質を決めるものであれば
音楽に込めた深い心情が実感できるビル・エヴァンスは
もっとも上質な空気感を作り出す一人であることに間違いないと思う。
レコード盤では、不思議とスコット・ラファロのベースに緊張を強いらされることも無い。
CDは、低音が強調されすぎていると思う。
私はほとんどCDしか持っていませんのでジャケットが味気なくて、改めてLPカッコイイなぁと思いました。ビル・エバンスで思いだしたのですが、私のSaxのお師匠がニューヨークでレコーディングした時、スタジオにビル・エバンスが生前愛用していたピアノが置いてあり、とてもいい音がしたそうです。
今日は休みだったので、何するとはなく一日を過ごしていました。
どうも私はメロディ・ラインの美しい曲に惹かれます。エヴァンスの場合、メロディ・ラインが美しい上に音数が多いから、何回聴いても新しい発見があるように思います。
木田さんのお師匠さんはエヴァンスのピアノに触れられたのでしょうか。
なんか、「時間」という感覚を無くしてしまうエピソードですね。
聞こえてきそうですね。
>少しでも頭の中で鳴っている音に近い音を出したいからでしょうか。
私はまったく楽器は出来ませんが、手書きで図面を書いていた頃、道具だけはいいものを揃えていました(笑) 手が及ばずなかなかその域に到達しない。 鍛錬ですかね。