「ハンニバル」 を見た。 |
フィレンツェの光と影を撮った映像美は十分な見ごたえがあり、ああ、「ハンガー」と同じRidley Scott (リドリー・スコット)の美意識の世界だなと思った。
ストーリー展開は商業主義的な色合いが強く、「羊たちの沈黙」で感じた恐怖や心理描写の巧みさに心を捉えられることも無い。
興味は自然と“部分”へと向かう。
メイソン・ヴァージャーの居城の水槽に飼われている全身がスポッドのウツボ
Francesca Neri(フランチェスカ・ネリ)も同じく~美しい。
イタリアの俳優は、皆、渋いなあ。
煙草を吸う仕草やハンバーガーを頬張る日常の何気無い仕草が、実に、様になる。
圧巻は野外オペラのシーンだろうか。
このシーンのカット割りは素晴らしい。
バックで流れる曲のあまりの素晴らしさに気が付いた。
Vide Cor Meum (ヴィードゥ・コル・メウム)