京の杜:映画
2022-11-18T15:26:07+09:00
papa4kid
「木の家」に関すること、好きな音楽や身の回り周辺のことについて書いていきたいと思っています
Excite Blog
Nine 1/2 Weeks (1986)
http://kyonomori.exblog.jp/29071149/
2022-01-27T15:46:00+09:00
2022-11-18T15:26:07+09:00
2022-01-27T15:46:28+09:00
papa4kid
映画
すべてのシーン、ワンカットが、まるで写真を切り取ったかのように美しい。光と影、多色とモノトーン、そして音の使い方が素晴らしくて、細部にいたるまで徹底している。
ミッキー・ローク演じるジョンのペントハウス、彼のオフィスがまさに「ミニマルな空間」のお手本のような部屋です。
マッキントッシュ、コルビジュ、マルセル・ブロイヤーといった建築家の椅子に、テーブル、小物類の絶妙な配置。クローゼットには、すべてが同じデザインの上質な白いシャツにダークスーツ。
ジョンがエリザベス(キム・ベイシンガー)を最初に案内する波止場近くの"借り物の家"も、また素敵。アメリカ人が最も好む「素朴な田舎風」な空間です。
LUBAのオープニングタイトル曲「The Best Is Yet To Come」が好きで、素敵な物語の始まりを予感させるにふさわしい。
映画の主題は、「内面をさらけだすことが出来ない男の悲劇」かなと思う。
高くて買えなかったアンティークのショールをジョンがエリザベスにプレゼントする場面、突然、紙袋から出してそっと後ろから掛けてやるシーンでの、キム・ベイシンガーの何とも言えない表情が好きだ。
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「潜水服は蝶の夢を見る」
http://kyonomori.exblog.jp/27624867/
2019-05-31T12:42:00+09:00
2019-05-31T22:33:39+09:00
2019-05-31T12:42:20+09:00
papa4kid
映画
たまには一人でゆっくりと考え、物事を見定めていく時間が必要だ。
「潜水服は蝶の夢を見る」
ファッション雑誌「ELLE」の編集長であるジャン=ドミニク・ボビーは、ある日脳出血に襲われ、運動機能を完全に失ってしまう。
唯一動かせたのは左目のまぶたのみで、そのまぶたを使い、言葉を発するかわりに瞬きで意志を表現する。
20万回もの瞬きで綴ったとも言われる自伝小説を映画化したもので、監督は、『夜になるまえに』 『バスキア』 のジュリアン・シュナーベル。
この映画の主題は、「潜水服は蝶の夢を見る」という邦題に全てが象徴されている。自分という人間が内側に閉じ込められてしまったよう - たとえ潜水服に閉じこめられたような身体であっても、蝶のように自由に舞うことを夢見る主人公。家族への想いや未来への希望が失意の彼を支え続けたことが伝わってくる。どのような境遇にあっても闊達さを忘れないのは、さすがファッション誌の編集長だと思った。主人公の生命力が、美しい映像と共に画面からこぼれ落ちそうなほどに溢れていた。
普通でいられるということがどれほど素晴らしいことか。
朝、目を覚ますと彼女が横に寝ているいつもの光景。
どんな嫌なことがあっても、愚痴ひと言わずに付いて来てくれる。
自分もだが、彼女もまた大切にしないといけないと思った。
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映画に見るインテリア…「ストックホルムでワルツを」
http://kyonomori.exblog.jp/22618669/
2015-12-06T13:11:00+09:00
2015-12-07T23:53:36+09:00
2015-12-06T13:11:20+09:00
papa4kid
映画
「着こなし」のヒントを雑誌に求めるように、「住みこなし」のヒントを求める。映画の中にも「住みこなし」のヒントはたくさんあります。
見ていたのは、2014年に公開された「ストックホルムでワルツを」 (英題:Waltz For Monica)
スウェーデンが生んだジャズシンガー、モニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund)を描いた作品です。
映画は、モニカが歌手として登り詰めるまでの数年を描いています。ジャズの名曲の数々や、当時のファッションを再現した衣装、VOLVOやSAABといった車、インテリアも作品の魅力です。
1950~60年代と言えば、デンマークのアルネ・ヤコブセン、フィンランドのアルヴァ・アアルト、スウェーデンのオーレ・エクセルらが活躍した北欧デザインの全盛期。
素材を生かし、自然のモチーフを取り入れたデザインには、夜が長く、家で過ごすことの多い北欧の国々ならではの暖かみや優しさが感じとれます。
映画の冒頭、お父さんが飾り付けてたクリスマスツリー。 とてもシンプルで、律儀な性格が感じられるものでした。
ひとつずつ、キャンドルに火を灯すように、幸せな気分がひとつずつ増えれば…いいなと思っています。]]>
「コンタクト」
http://kyonomori.exblog.jp/20547350/
2014-04-06T15:10:00+09:00
2014-04-06T16:11:23+09:00
2014-04-06T15:10:53+09:00
papa4kid
映画
この映画、何度も観ているが、何度観ても飽きない。エリーの少女時代を描いたシーンとヴェガでのシーンが特に好きで、いつ観ても新鮮な気持ちになれる。
ハム無線に熱中する少女エリーと、子供の知的興味をうまく誘導する父親の描写は、娘と父親との間柄の理想ともいうべく、とても美しい。
少女の澄んだ瞳は、才気と無限に拡がる宇宙を感じさせるに十分だ。
星空を見上げることなんか滅多に無いが、天体望遠鏡を用意して見上げることが出来たら、傍にいるのが娘だったとしたら、どんなにか素晴らしいだろう。
初めてこの映画を観たとき、エンドロールでカール・セーガンが関係していることを知り、その原作を読んだことがある。科学的態度の重要性、現代社会で如何にして個人が規範を持つかなど、とても考えさせられた。
自分ですら懐疑的に見ることが出来るひとって、恰好良いと思う。]]>
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
http://kyonomori.exblog.jp/20184529/
2014-01-03T17:11:00+09:00
2014-01-11T11:49:19+09:00
2014-01-03T17:07:19+09:00
papa4kid
映画
息子への母親の想いとか、病室での親子の会話とか、見たことがある場面、ああ、あの時と同じだなと思い出されて、かなり辛かった。母親にとっては息子がすべてであり、息子にとっても母親は、逃れられないものだということ。
今でしか抱けないような母親への感情、表現が映画の中に既にあることにも驚いた。
例えば、息子役のオダギリジョーが病床での母親をスケッチする場面とか、
……みんな、やさしいね。
映画の中では「東京タワー」が印象的に描かれていて、同世代にはとてもよくわかる。
子供の頃、うちの家にあったオルゴールも「東京タワー」だった。]]>
「ドラゴン・タトゥーの女」
http://kyonomori.exblog.jp/18878730/
2013-05-31T00:07:00+09:00
2015-12-18T15:38:19+09:00
2013-05-31T00:07:03+09:00
papa4kid
映画
いくつかのストーリーが同時進行していく感じで、とても複雑であるが最後まで見入ってしまった。猟奇的殺人事件の犯人探しはわたし程度の記憶力ではとても無理だが、見入ってしまうのは独特の映像美と映像のもつ疾走感によることが大きい。空気感の描写が素晴らしく、北欧の暗灰色に沈む景色に陰鬱な宗教的、社会的背景が重なる。また、映像でもこれほどの疾走感が表現できるものかと感心もした。
ルーニー・マーラが演じるヒロインのリスベットがとても魅力的だった。
複雑なストーリー展開のなかで、常に伏線としてあるのはリスベットの心の様相。
アンバランスなものに共通する“危うさ”が魅力なのか、…ラストシーンがなんとも切ない。
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アゲハチョウと「ガタカ」
http://kyonomori.exblog.jp/8214115/
2008-07-03T22:56:00+09:00
2008-10-20T16:17:03+09:00
2008-07-03T22:57:02+09:00
papa4kid
映画
「あっ、アゲハチョウの幼虫。」
大人になって久しく嗅いだことのない匂いだが、忘れることも無い。
小学生3、4年の担任の先生が随分と蝶好きで、休みの日にも連れられてよく山を歩いた。
大人が持っているような5本繋ぎの補虫網に、腰にはブリキの三角ケース。
種類によって食べられる植物が決まっていて、蝶を捜すには食草としている植物や樹を探すほうが早い。
しばらく蜜柑の葉を返しながら探してみたが、幼虫を見つけることは出来なかった。
この自然界でアゲハチョウの幼虫が最終的に成虫になる確率は極めて低いといわれている。
それでも個体数は確保されていく。
CSで「ガタカ」を見た。
遺伝子工学の発達によって優秀な遺伝子を組み合わせて生まれた「適性者」が支配する近未来。自然出産で生まれた「不適性者」のヴィンセント(イーサン・ホーク)は、宇宙飛行士になる夢をかなえるため「適性者」ジェローム(ジュード・ロウ)の遺伝子適性を利用することで宇宙局「ガタカ」へ入社する。そして宇宙飛行士になる夢を果たす。
ジェロームはヴィンセントに自分の無くした夢を託し、自分が二人いる事でその夢を壊されないよう、自ら焼却炉に入って自分の存在を消す。
一度に100個も卵を産んだりしない人間が複雑なのはわからないでも無いが、やり直せることの出来る社会であって欲しいと思います。
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「ハンニバル」 を見た。
http://kyonomori.exblog.jp/8059161/
2008-06-08T15:27:00+09:00
2018-12-20T16:48:01+09:00
2008-06-08T15:27:31+09:00
papa4kid
映画
フィレンツェの光と影を撮った映像美は十分な見ごたえがあり、ああ、「ハンガー」と同じRidley Scott (リドリー・スコット)の美意識の世界だなと思った。
ストーリー展開は商業主義的な色合いが強く、「羊たちの沈黙」で感じた恐怖や心理描写の巧みさに心を捉えられることも無い。
興味は自然と“部分”へと向かう。
メイソン・ヴァージャーの居城の水槽に飼われている全身がスポッドのウツボ
Francesca Neri(フランチェスカ・ネリ)も同じく~美しい。
イタリアの俳優は、皆、渋いなあ。
煙草を吸う仕草やハンバーガーを頬張る日常の何気無い仕草が、実に、様になる。
圧巻は野外オペラのシーンだろうか。
このシーンのカット割りは素晴らしい。
バックで流れる曲のあまりの素晴らしさに気が付いた。
Vide Cor Meum (ヴィードゥ・コル・メウム)
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「トゥームレイダー」 にみるリノベーション
http://kyonomori.exblog.jp/7971706/
2008-05-25T18:27:00+09:00
2008-10-20T16:17:30+09:00
2008-05-25T18:28:15+09:00
papa4kid
映画
「トゥームレイダー」もそんな映画のひとつで、なかでも冒頭のララが住んでいる城のような豪邸(まさに城ですが^^;)の様子は、何度見ても建築的興味を引かれます。
外から見たら伝統的な建築物。しかし内部は最新の空調が完備された超近代的なガラス張りの空間。カッコ良いですよね。
この逆をいっているのが、安藤忠雄が設計監修した「国際子ども図書館」でしょうか。
http://www.kodomo.go.jp/profile/intro/kodomo.html
建物の一部がガラスで覆われ、元々外壁だったレンガ積みの壁が、内壁として再生(リノベーション)されます。テレビでしかこの建物を見たことが無いのですが、是非一度、実物を見てみたいものです。明治期のルネッサンス様式の建築物に近代的なガラスという素材を組み合わせることによって、まったく新しい印象を持たせているように思います。
伝統的建築物の保存という観点において賛否はあるでしょうが、デザインの新しい見せ方という点に於いては非常に興味深い。すこし異種な材料、不安定な形態をもたせたほうが人に与える印象は大きいということでしょう。
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私の頭の中の消しゴム
http://kyonomori.exblog.jp/4395975/
2006-12-17T18:14:00+09:00
2008-06-08T16:23:02+09:00
2006-12-17T18:14:25+09:00
papa4kid
映画
『私の頭の中の消しゴム』
すこし、興味もあったのでしばらく見ていたら、奥さんもそっと横に座ってきた
二人で最後まで見ることになった
『匂い』は瞬時に過去の記憶を呼び戻す
風呂釜に放り込んだ竹が、白い汁を出しながら燃える匂い
焚きつけに使う古い雑誌の湿った匂い
子供の頃は風呂を焚くのが私の仕事だった
公園で寝ころんだ時の夏草の発酵する匂い
皮のスカートの匂いが混ざる『ディオリッシモ』
彼女だったらどうなんだろう?
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大いなる遺産
http://kyonomori.exblog.jp/2325095/
2005-12-06T11:18:00+09:00
2011-10-01T12:58:31+09:00
2005-12-07T00:18:43+09:00
papa4kid
映画
見ているのは大いなる遺産(Great Expectations 1997年)のDVD
私はこの映画を封切り時に映画館で見ています。
主要な登場人物の誰もが過去に縛られている記憶の物語
この映画もナイン・ハーフ同様、そのディテールに惹かれます。
映画の中でフィンが描のすばらしさに目を奪われました。
エンドロールでフランチェスコ・クレメンテが描いていることを知りました。
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Nine 1/2 Weeks (1986)
http://kyonomori.exblog.jp/396170/
2005-02-13T09:26:00+09:00
2016-02-03T00:21:03+09:00
2005-05-04T09:27:23+09:00
papa4kid
映画
すべてのシーン、ワンカットが、まるで写真で切り取ったかのように美しい。
細部にいたるまで徹底しています。
ミッキー・ローク演じる"ジョン"のペントハウス、彼のオフィスがまさに「ミニマルな空間」のお手本のような部屋です。マッキントッシュ、コルビジュ、マルセルブロイヤーといった建築家の椅子、テーブル、小物類の絶妙な配置。クローゼットの中すべてが同じデザインの上質な白いシャツ、ダークスーツ。
ジョンがエリザベス(キム・ベイシンガー)を最初に案内する波止場近くの"借り物の家"もまた素敵です。
アメリカ人が最も好む 「素朴な田舎風」な空間です。どちらも非常に参考になります。
映画の主題は「内面をさらけだすことが出来ない男の悲劇」かなとも思います。
こちらも参考になります(^^;
高くて買えなかったアンティークのショールをジョンがプレゼントする場面、突然紙袋から出してそっと後ろから掛けてやるシーン、でのキム・ベイシンガーの何とも言えない表情が好きです。]]>
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