現代日本画展-京都文化博物館 |
1985(昭和60)年2月から1986(昭和61)年11月にかけてパリ、ロンドンなど海外5カ国7都市を巡回した『現代日本画』展を回顧したもので、同展の出展作家48人中45人の作品各一点が、展示されています。
作品はすべて、京セラ株式会社と株式会社ワコールの所蔵品でしょうか、両社とも京都に本社を置く会社なのか、京都にゆかりのある画家を中心に集められているようでした。
日本画に対する印象はさして変わらなかったのですが、東山魁夷の「山霧幽玄」には驚かされました。朝霧の中の木々を描いたその作品に感じる静謐な空気感、諧調の美しさに目を見張りました。
私自身は、もうすこし土の匂いがするような、子供の頃を思い起こさすような風景を描いた画が好きなのですが、ひとつの頂点にある画であることは確かでしょう。