京町屋の改修 |

火袋(ひぶくろ)から玄関を見返したところ
火袋は、町家の通り庭の上部にある吹抜けです。
この家が建てられた当時、この部分の床は土間で、おくどさんが(かまど)がありました。
火袋はおくどさんの煙や火の粉を逃がす為のものです。

また、上がり降りが大変。
床を上げて板張りにするのが一般的でしょうか。
力強く湾曲した梁。
力学的にも理にかなった木の使い方。
町屋の美しさは、こんなところにもあります。

取り払い、建てられた当時の姿に戻しました。

外してみると、こんなにも素晴らしい効果。