「野池学校」を聴講してきました。 part2 |
温熱環境全般に関する話でしたが、それぞれの要素が実務に即して関連付けられ、計算から割り出される数値と実測データが対比されるので、非常にイメージし易い。
後半は、Q値、μ値、結露予測を計算で求めました。
仕事では、最終的な結論(結果)がどうなのかということばかりに目がいってしまうのですが、何事も基本から理解することが大事。改めてそう思いました。
テキストに暖房設備の一次エネルギー消費量が一覧で出ていたのが興味深かった。
以前、こんなことを書いています。
昔は、いわゆる環境意識の高い人、省エネ意識の高い人と、ランニングコストに敏感な人とはちょっと違うんじゃないかと思っていた時期もあったが、最近はどうも分からなくなってきた。
「省エネに取り組む。」ということと、「ランニングコストを低く抑える。」ということがハッキリしなかったのですが、前回、今回の講座でそのうやむやが吹っ切れました。
「省エネに取り組む。」というときのエネルギーは、一次エネルギーのこと。
一次エネルギーとは石油、石炭、天然ガスといった化石燃料のこと。
これに対し、電気・ガソリン・都市ガス等は、一次エネルギーを変換、加工して得られるエネルギーで、二次エネルギーという。
以下はテキストに載っていた表で、数字は各暖房設備の年間一次エネルギー消費量(GJ/年)、一次エネルギーに換算したものです。
エアコン COP3程度 17.5
COP4程度 13.1
FF式暖房機 16.4
床暖房 ガス温水式(従来) 20.3
ガス温水式(エコジョーズ) 19.3
電気式 36.7
電気式温水(ヒートポンプ) 17.3
※Ⅳa地域、部分間欠暖房、Q値2.7程度の場合(次世代省エネルギー基準はQ値2.7以下)
スッキリしましたね。