Solo Concerts: Bremen & Lusanne/Keith Jarrett

ああ、自分も同じだなと思ったのが、「最近、昔聴いた曲を聴くことが多いんだ。」　という地元の同級生の言葉だった。どうも歳をとると、記憶のあいまいなところを埋める作業をしたくなるものらしい。そんな作業のひとつ、昔良く聴いていたKeith Jarrett（キース・ジャレット）のSolo-Concerts（ソロ・コンサート）をレコード盤で手に入れた。
当時はラジオで、ラジオからカセットテープに落としたものを聴いていたんじゃないかと思う。タイトルにもある通り、Bremen （ブレーメン）とLusanne（ローザンヌ）、其々でのピアノソロによるライブ演奏を収録したもの。曲の雰囲気もかなり異なる。
圧巻は、Bremen （ブレーメン）での演奏。
静かな雰囲気から始まり、反復されるフレーズはいつしか壮大な音の幾何学的文様を織り上げる。音的空間が建築的に構築され、そこは豊かな色彩に溢れている。
Lusanne（ローザンヌ）は、後の「生と死の幻想」を彷彿とさせる。
ラストの叙情的なピアノが綺麗だ。