「太秦 S様邸」が上棟しました。 |
当日の上棟には立ち合えなかったのですが、現場を確認し、大工と打ち合わせをしてきました。S様邸には、柱、梁、土台、大引き、間柱に京都府産認証材が使われています。

地域材は木材利用ポイント事業によってにわかに注目されていますが、S様邸は昨年より周到に準備してきたものです。
一見、緑で美しく見える日本の森林も、実は人の手が入らず荒廃しています。主な要因は、意外かもしれませんが私たちが日本の木を使わなくなったことにあります。木材の供給量(丸太換算)に占める国産材の割合(木材自給率)は、増加傾向にあるとはいえ平成21年で27.8%です。(林野庁 平成22年度 森林・林業白書 )
木造とはいえ、多くの家には輸入材が使われているのが現状なのです。
日本の山を荒廃させないためには、伐採と植栽が繰り返される持続可能な経営環境が必要です。できれば、地元に山に従事する人の雇用の場がつくられ、生産される全量を地元に供給できるようになれば良い。また、木を暮らしに生かす文化を住まいに生かすことも大事なことです。
「京の杜ネットワーク」 は、そのような家づくりをお手伝いできればと思っています。