「コンタクト」 |
この映画、何度も観ているが、何度観ても飽きない。エリーの少女時代を描いたシーンとヴェガでのシーンが特に好きで、いつ観ても新鮮な気持ちになれる。
ハム無線に熱中する少女エリーと、子供の知的興味をうまく誘導する父親の描写は、娘と父親との間柄の理想ともいうべく、とても美しい。
少女の澄んだ瞳は、才気と無限に拡がる宇宙を感じさせるに十分だ。
星空を見上げることなんか滅多に無いが、天体望遠鏡を用意して見上げることが出来たら、傍にいるのが娘だったとしたら、どんなにか素晴らしいだろう。
初めてこの映画を観たとき、エンドロールでカール・セーガンが関係していることを知り、その原作を読んだことがある。科学的態度の重要性、現代社会で如何にして個人が規範を持つかなど、とても考えさせられた。
自分ですら懐疑的に見ることが出来るひとって、恰好良いと思う。