2018年 02月 11日
栗原邸(旧鶴巻邸) |
昨年末、京都府建築士事務所協会のキャンペーンの一環として初めて知った栗原邸(旧鶴巻邸)ですが、遅まきながら訪れた時の感想を残します。
地下鉄東西線「御陵」駅を下車し、車一台がやっと通れるほどの道を山手に歩くこと約10分。山科疏水の手前に古い建物が見えてきます。
大きな門構えに鬱蒼とした樹々で覆われた建物は、大きなお屋敷といった雰囲気ですが、疎水側から廻って裏手を見ると、コンクリートブロック造にニョッキリと突き出た煙突は、何か工場のようでもあります。
擦り減った敷石やレール部分の錆びた鉄板に年月を感じます。
設計者は本野精吾。日本のモダニズム建築の先駆けとして高く評価されている栗原邸(旧鶴巻邸)です。
玄関へは、半円形に突き出た2階を支える円柱の間を通ってアプローチします。
室内は、外観以上に魅力的でした。
重厚な木製の折り返し階段を中心とした線対称に近い古典的な間取りですが、スチール製サッシの窓の取り方、格子のデザインなどはかなりモダンです。ペンキで塗られた壁やスチームの暖房設備は進駐軍時代のものとの事ですが、備え付けの家具はオリジナルで、幾何学的にデザインされたモダンなものです。煙突は、暖炉の煙突であることも判りました。
各部屋が静かにたたずまいとして完成されているというか、調和がとれているよう。
見た瞬間、違和感なくすーっと見ることができる建築だと思います。
こんな建築を目指していきたいと思っています。
地下鉄東西線「御陵」駅を下車し、車一台がやっと通れるほどの道を山手に歩くこと約10分。山科疏水の手前に古い建物が見えてきます。
大きな門構えに鬱蒼とした樹々で覆われた建物は、大きなお屋敷といった雰囲気ですが、疎水側から廻って裏手を見ると、コンクリートブロック造にニョッキリと突き出た煙突は、何か工場のようでもあります。
擦り減った敷石やレール部分の錆びた鉄板に年月を感じます。


玄関へは、半円形に突き出た2階を支える円柱の間を通ってアプローチします。
室内は、外観以上に魅力的でした。

各部屋が静かにたたずまいとして完成されているというか、調和がとれているよう。
見た瞬間、違和感なくすーっと見ることができる建築だと思います。
こんな建築を目指していきたいと思っています。
by papa4kid
| 2018-02-11 15:13
| 雑感
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