2006年 03月 29日
Frank Lloyd Wright part 4 |
会社の同僚数名で、神戸は芦屋にヨドコウ迎賓館(旧山邑太左衛門邸)を見学に行きました。
神戸は数年ぶりです。内部を見学するのも今回が初めてです。
旧山邑太左衛門邸は、帝国ホテル建設のために来日していたライトが1918年に設計し、5年後の1923年に着工、翌1924年に竣工したものです。しかしライトは建築に立ち会っておらず、弟子の遠藤新や南信らよって建設されました。
建物は山の斜面に建てられ、地形を利用した4層の複雑な計画になっています。
そこかしこにあるバルコニーからは、芦屋の美しい町並み、大阪湾が一望出来ます。
ちなみに、おなじく地形を利用した彼の代表作と言われる「落水荘」が完成したのは1936年です。
ライトの建築を語る上でよく言われるのが、「空間の流動性…」ですが、この建物に限っては正直、あまり感じなかった。至る所にわずかな階段があって、外部との関係がよく考えられている、裏動線がよく考えられた「住むための家」といった印象を持ちました。
実際に模型をつくったかどうかは知りませんが、模型なしでは理解出来にくい平面計画になっています。また、室内の装飾は非常に複雑で凝ったものでした。
特に関心したのが、最上階にあるダイニング。
最上階にダイニングをもっていくのも変わってるなと思います。
壁面の複雑な装飾は暖炉を中心に完全に左右対称になっています。まるで教会のようです。
天井は中央部が最も高くなった船底形になっており、天井に小さな三角形のトップライトが壁に沿って切り込まれています。そこから差し込む光で、まるで天井面が浮遊しているかの様に見えます。複雑な装飾、完全な左右対称、天井の浮遊感が非常に厳しい雰囲気を作りだしています。残念ながら館内は撮影禁止でした。
壁に掛けられた解説文にはこう書かれていました。
「欧米に於いて食堂は儀式の場でもあり、これにならって厳粛な気持ちになるようにつくられている。」 なるほど。
CONTAX Tvs DIGITAL
神戸は数年ぶりです。内部を見学するのも今回が初めてです。
旧山邑太左衛門邸は、帝国ホテル建設のために来日していたライトが1918年に設計し、5年後の1923年に着工、翌1924年に竣工したものです。しかしライトは建築に立ち会っておらず、弟子の遠藤新や南信らよって建設されました。
建物は山の斜面に建てられ、地形を利用した4層の複雑な計画になっています。
そこかしこにあるバルコニーからは、芦屋の美しい町並み、大阪湾が一望出来ます。
ちなみに、おなじく地形を利用した彼の代表作と言われる「落水荘」が完成したのは1936年です。
ライトの建築を語る上でよく言われるのが、「空間の流動性…」ですが、この建物に限っては正直、あまり感じなかった。至る所にわずかな階段があって、外部との関係がよく考えられている、裏動線がよく考えられた「住むための家」といった印象を持ちました。
実際に模型をつくったかどうかは知りませんが、模型なしでは理解出来にくい平面計画になっています。また、室内の装飾は非常に複雑で凝ったものでした。
特に関心したのが、最上階にあるダイニング。
最上階にダイニングをもっていくのも変わってるなと思います。
壁面の複雑な装飾は暖炉を中心に完全に左右対称になっています。まるで教会のようです。
天井は中央部が最も高くなった船底形になっており、天井に小さな三角形のトップライトが壁に沿って切り込まれています。そこから差し込む光で、まるで天井面が浮遊しているかの様に見えます。複雑な装飾、完全な左右対称、天井の浮遊感が非常に厳しい雰囲気を作りだしています。残念ながら館内は撮影禁止でした。
壁に掛けられた解説文にはこう書かれていました。
「欧米に於いて食堂は儀式の場でもあり、これにならって厳粛な気持ちになるようにつくられている。」 なるほど。
CONTAX Tvs DIGITAL
by papa4kid
| 2006-03-29 23:31
| Frank Lloyd Wright
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