リノベーションという選択‐新たな住まい part4 |

今回リノベーションした元の家も、建築するにあたって解体した農機具小屋とほぼ同規模で、ほぼ同じ場所に建てた。
1階はひんやりとした土間だったが、不安定な梯子を上がった2階には刈り込んだばかりの藁がうず高く積まれていて、妹と藁の束に飛び込む遊びをよくしたものだ。僅かだが、この場所のもつ記憶のようなものを残しておければとの思いからだった。
22年前に建てた自邸の寝室天井には解体した際に残した棟木を使った。
棟木は小屋組の最頂部に用いられる横架材で、象徴的な意味をもたせるに相応しい。