Nine 1/2 Weeks (1986) |
すべてのシーン、ワンカットが、まるで写真で切り取ったかのように美しい。
細部にいたるまで徹底しています。
ミッキー・ローク演じる"ジョン"のペントハウス、彼のオフィスがまさに「ミニマルな空間」のお手本のような部屋です。マッキントッシュ、コルビジュ、マルセルブロイヤーといった建築家の椅子、テーブル、小物類の絶妙な配置。クローゼットの中すべてが同じデザインの上質な白いシャツ、ダークスーツ。
ジョンがエリザベス(キム・ベイシンガー)を最初に案内する波止場近くの"借り物の家"もまた素敵です。
アメリカ人が最も好む 「素朴な田舎風」な空間です。どちらも非常に参考になります。
映画の主題は「内面をさらけだすことが出来ない男の悲劇」かなとも思います。
こちらも参考になります(^^;
高くて買えなかったアンティークのショールをジョンがプレゼントする場面、突然紙袋から出してそっと後ろから掛けてやるシーン、でのキム・ベイシンガーの何とも言えない表情が好きです。
