Ascenseur Pour L'echafaud/Miles Davis Fontana/836 305-2(1958) |
マイルスのミュートが暗い漆黒の世界へと広がっていく。
ほとんど雰囲気だけで聞かせているのでは、とも思う。途中、同じフレーズが執拗に繰り返される箇所がある。最初聴いたときは盤にキズがあるのではと立ち上がったほどです。
まるで、時間が止まったかのようで息が詰まる。
私のように「JAZZが好きです。」とは言い難い人間(特定のミュージシャンしか聞かないから(^^; )でもマイルスは良く聞く。誰かが書いていたけど、他のjazzのアルバムを聞いてマイルスを聞くとまるでジャンルが違うかのごとく聞こえる。
緻密、周到、ある意味、非常に建築的。
マイルスのカッコ良さは最初の第一音にあると思う。
最初の第一音が、まるで待ちかまえていたようにやたらカッコいい。
硬質で冷たいジャンヌモローの横顔がすばらしいジャケット。