覚え書き part9 |
市場のダイナミックな変化は、国産材はなぜ使われないのかという議論を押しやりつつあります。「ただ、単に使う」ということから「やさしく使いましょう」を提唱しようという意見が出ましたが、振り子が大きく振れすぎるのが心配なのは当然だと思います。ただ、京都に限って言えばあまりそういう流れには左右されない。もともと乗れないので材をしっかりした値段で売りたい という気持ちが関係者に多いような印象をうけました。近県に良材がありながら、敢えて「京都産材」を使う理由は
例会でも発言しましたが、家づくりに携わっている人間が「お互いの顔が見える関係」でいましょう。こういった家づくりをするには必要なこと。これしかありません。
無垢の木材や自然素材を使った家づくりをされている工務店経営者のかたが、「契約後、一本の材をどうやって無駄なく使うか という取り組みも大事だが、材を規格化して、規格化した材を有効に使う家づくりも必要」とおっしゃっていたのが印象的でした。実際に森林組合と協力関係を築こうと動かれているようです。ネットワークを組む理由は、材をまとめることで選別がすすみバラツキを押さえることが出来る、材を纏めてストックすることで天然乾燥材が増える、ストックを見ることで使用者は安心できる。ということだと思います。もうひとつは、設計事務所等、無垢材を調達するのに不慣れなところの計画が増える。
いずれにしろ扱う事業体が増えることが「京都産材」の使用量を増やします。
ということは、大きな声で呼びかける ということですね。