今晩は、これ part 4 |
今晩は、これ 「真夏の夜のジャズ」
「真夏の夜のジャズ」は1958年7月、アメリカ・ロードアイランド州の港町、ニューポートで行われたニューポート・ジャズ・フェスティバルを捉えたドキュメンタリー・フィルム。
スチール・カメラマンはバート・スターン。
映像は、ジャズ・フェスティバルの様子だけでなく観客や会場周辺の様子をとらえているところが興味深い。近くで開催されていたヨットレース「アメリカンズカップ」の予選風景もカメラは同時に捉えています。1958年といえばMiles Davisの“Kind Of Blue” CANNONBALL ADDERLEYの“SOMETHIN' ELSE“が録音された年。
いわばジャズ最盛期。

観客には黒人も見受けられはするがほとんどが白人。ひと目で上流とわかる。
服装、持ち物、しぐさ、すべてがまるで動く「Vogue」誌を見ているようでカッコイイ。
映像は揺れる水面に「Newport」という文字が映し出されるところから始まります…。
バート・スターン感覚のカメラワークや編集が新鮮であったのを記憶しています。出演のプレイヤーもぴか一揃いでしたね。今思い出しますと観客の表情が何ともよかったことも含め、あの時代の記念碑的映像と思います。