「自立循環型住宅」 |
ガイドラインでは「自立循環型住宅」を次のように定義しています。
「気候や敷地特性などの住宅の立地条件および住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の設計や選択に注意を払うことによって、居住性や利便性の水準を向上させつつも、居住時のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%まで削減可能な、2010年時点までに十分実用化できる住宅」従来の建物の「性能」に自然エネルギー活用の工夫、設備を附加させて環境負荷の低減を図ろうという取り組みだと思いますが、ほぼ話の中心は、建物の「高気密高断熱」いう基本性能に、ライフスタイルの変化を「設備」で対応する。 同時に50%の省エネルギー化を図る ということだと思いました。
「自立循環型住宅」の室内環境性能と省エネルギー性向上の手法として、ここでは13種類の要素技術(日射遮蔽、断熱外皮、暖冷房、給湯設備等)を取り上げています。
私個人にとっては、従来、個別に得ていたこれらの知識を、再度、関連付けて得られたことが最も勉強になったことでした。また、興味深いのは、「設備」の評価をしている点です。
設備機器の省エネルギー効果を算出し、コストパフォーマンスを表示しています。
たとえば「太陽光発電」の設置時のイニシャルコストを何年で回収できるか といった試算も公表しています。
こういった試みは、されても公表はタブー?だと思っていただけに非常に興味深い。
時代の変化なのでしょうが、歓迎すべきことです。
ケースに応じた設備の選択、提案ができるようになります。