風の通り道 part2 |
セキュリティーやデザインを過度に重視するあまり、常時、開け放せる窓を作らない。その結果、「住宅全体の暑い空気が2階に溜まって、室内側から壁・天井を暖めている。」というものです。加えて、生活スタイルも昔とは変わってきています。そういえば、昔の家の窓には窓の上に小さな引き違い窓、欄間窓がついていましたね。カッコ悪いからでしょうか、今では、まず付けません。
家におばあさんやおじいさんが居て、天気や風の具合を見ながら細かく窓を開け閉めしてくれたものでした。
今も昔も同じことが言えますが、日射を遮蔽するには、庇や簾(すだれ)で外部で遮蔽するのが最も有効です。風は、上下で抜く工夫が必要です。
そういえば、以前にこんなブログを書いています。
風がほとんど無い状態では、窓を開けても風は入ってきません。
通風は平面的なものだけでは起きないのです。「暑い空気は上にあがる。」という空気の性質があります。家の上下に窓を開けることで上昇気流が発生します。空気の流れを立体的に考えることができれば、家が風のながれを創り出すことができます。私の家も、昔の家には『煙出しやぐら』がついていました。
