子供に関すること part4 |
以前、私の研究室の大学院生が「子どもの探求反射と保育園の建物との関係」について調べたことがありますが、開口部(窓)が広く、子どもの目線から園庭が見え、すぐに外に出られる保育園の子どもほど、探求反射が高かった。好奇心を引き出すには、空間の連続性が重要だということがわかります。また、こんな興味深い記述も見つけた。
(教育家族から生活家族へ・広木克行)
空間の求心力や精神性の創出には、対比による強調するための闇の部分が必要である。子ども部屋についてはある程度の明るさが必要であるが、精神的な健康という面から住宅全体で考えた時には、平板的な明るさよりむしろ、このような暗さが効用を生むこともある。(子どもと光・視環境・平手小太郎)照明の存在が空間に求心力を与え、人を集める力(求心力)を生む。
ちょっと前から、「子どもの遊んでいる様子を家事をしているときでも見届けたい。」という奥さんの希望で、プレイルームが中2階にある、2階への階段の途中にあって(ダイニングからも子ども専用の階段がある)、子ども部屋への出入りがすべて吹き抜けに面した回廊式の廊下からで、家事をしながらでも子どもが出入りする様子を見ることができるプランをやっています。
実現すれば、「空間の連続性」が感じられるおもしろい家になるのですが…。