住宅の気密化 |
品質管理部からも、気密測定した具体的な数字を公開し、「気密を高める」意義、断熱材の正しい施工法をお願いしました。
断熱材の性能を100%発揮させるには、特に充填断熱したグラスウールの性能を100%発揮させるには、気流を生じさせないことが重要です。外気と室内の空気が自然に入れ替わる量をより少なくするための防湿気密化を両立させる必要があります。
断熱材をより厚くして保温性をさらに高めるのと、防湿気密化により隙間量をより少なくして内外の温度差を小さくすることや、外部からの風の影響を少なくして自然換気量を減少させることでは、100mm厚の断熱性能をさらに厚くして保温性を高めるよりも、気密性を高めた方が、室内環境の快適性、省エネルギー性からは遥かに効果的です。
例えば、グラスウール16㎏の断熱材を壁に100mm厚さで使った場合と、同2倍の200mm厚にした場合、換気回数1.5回を3分の1の0.5回にした場合の熱損失量を比較すると、換気回数を少なくして気密性を高くした方が実に4倍もの効果があります。
たくさんの断熱をするよりも、隙間の少ない建物を作った方が、熱の性能と言ったところでは間違いなく性能をアップすることができます。
建物の耐久性を向上させ、エネルギー損失を少なくするためにも適切な建物の気密化は必要だと思うのです。