京の杜

暖かい家

OMソーラーのシステムを簡単に言えば、屋根で太陽の熱に暖められた空気を床下に送り込んでやり、コンクリートの蓄熱層を暖め、床のガラリから輻射熱を放出、循環させて家の中全体を暖めるものです。建物全体をシステムのための仕組みとして活用するので、設計段階から空気の流れと熱に関する知識が必要です。
また、熱でお湯をつくる装置もあり、暖房だけでなく給湯にも太陽熱を利用できます。
夏には、まず、熱でお湯をつくってから余った熱を放出します。床下にこもった熱も同時に引き上げて排出します。太陽の熱を利用して、空気を循環させる仕組みなので、おのずと家の設計も採光や通風にこだわったものになります。

もう一つ大事なことは、工夫は家の中だけではなく、外にも工夫出来ることがあるということです。南側の庭にケヤキ、コナラ、ヤマボウシといった大きな落葉樹を植えると夏には窓から直接入る、あるいは地面に当たって反射する日差しを遮ってくれます。反対に冬には葉を落とし、その両方を取り込んでくれます。
風にそよぐ樹々の葉音に耳を傾けながらの家族や友人との語らいも、自分自身を内側から温めてくれるものです

「京都議定書」が発行、府内産材認証制度がスタートします

地球温暖化防止に向け「京都議定書」が発行されました。今朝の「京都新聞」には府内産材認証を受け初出荷される杉丸棒がトラックに満載されている写真が載っています。
昨日の「京都・森と住まい百年の会」の理事会では、まず、「間伐材から認証制度をスタートさせ、一般材の認証は来年度から」という報告がされています。
全国に先駆け、いよいよ「ウッドマイレージCO 2　認証制度」が京都からスタートします。すこしでも二酸化炭素の排出を減らす努力、家庭でも考えてみたいです。今回、認証にあたった認証機関の「京都府地球温暖化防止活動推進センター」のホームページには簡単に月別のエネルギー使用量がグラフ化される「インターネット環境家計簿」があり、登録出来るようになっています。月ごとの家庭での電気、ガス、水道、ガソリン等の使用量がグラフ化されるので打ち込むと使用量の変化がわかります。また、平均的な家庭の数値と比べての評価もしてくれます。
是非登録して、エネルギーの削減に挑戦してみてください。
アドレスはhttp://www.kcfca.or.jp/

「府内産木材認証制度のスタート」、詳しくはInformationに載せています。

Nine 1/2 Weeks (1986）

ミッキー・ロークが、目隠しされたキム・ベイシンガーの体に氷を這わすシーンばかりが話題になった映画だけど、私にとってはあらゆる事を教えてくれた映画です。
すべてのシーン、ワンカットが、まるで写真で切り取ったかのように美しい。
細部にいたるまで徹底しています。
ミッキー・ローク演じる"ジョン"のペントハウス、彼のオフィスがまさに「ミニマルな空間」のお手本のような部屋です。マッキントッシュ、コルビジュ、マルセルブロイヤーといった建築家の椅子、テーブル、小物類の絶妙な配置。クローゼットの中すべてが同じデザインの上質な白いシャツ、ダークスーツ。
ジョンがエリザベス（キム・ベイシンガー）を最初に案内する波止場近くの"借り物の家"もまた素敵です。
アメリカ人が最も好む　「素朴な田舎風」な空間です。どちらも非常に参考になります。
映画の主題は「内面をさらけだすことが出来ない男の悲劇」かなとも思います。
こちらも参考になります(^^;
高くて買えなかったアンティークのショールをジョンがプレゼントする場面、突然紙袋から出してそっと後ろから掛けてやるシーン、でのキム・ベイシンガーの何とも言えない表情が好きです。

カトリーヌ・メミ的生活の極意

まず、余計な物は捨てる。多少未練があっても統一感の無いものは容赦無く捨てる。
次に花瓶なり、テーブルライトなり飾ろうとするものを必ず２個購入する。（１個でも３個でもダメです。）
それを必ずシンメトリー（左右対称）になるよう配置してみる。
どうです、うまく出来ましたか？
フランス風ミニマルな空間づくりの極意です。

ミニマリズムって、未だによくわからないけれど、何となく「ミニマルな空間」とは何かを教えてくれる映画を次に紹介したいと思います。

リネンのベッドスプレッド

某オークションで未使用、購入価格の１／３ということでCATHERINE MEMMI(カトリーヌ・メミ)のリネンのベッドスプレッドを手に入れました。
でも、１／３だから買えたのであって、これをshopで買われた売り主は一体どんなご夫婦だろうかと思います。
リネンには以前から興味をもっていました。独特な風合い、肌ざわりが魅力です。
また、リネンは10 年、20年という長い単位で使えるそうです。
「麻はあまりなじみがないなぁ。」と思っていましたが、思い出しました。
子供の頃使っていた深い緑色の蚊帳（かや）です。夏は、柱や鴨居の釘に蚊帳の四隅に付いている紐を張って中に紛れ込んだ蚊を叩いてから寝るのが毎日でした。
もっと小さい頃は、「蚊帳の端を吸って口の中が緑色で大変だった。」と聞かされたことがあるような気がします。


早速、ベッドに掛けてみました。勿論、ベッドに倒れ込んでみました。
これで、隣に寝ているのが…だったら、と思わす逸品でした。(^^;
う～ん、カトリーヌ・メミ的生活とはほど遠いです。(^^;