素敵はずっと色褪せない。 |

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2023年 06月 23日
お客様から電話をいただき、アフターサービス部門の担当者と滋賀県西部まで行きました。訪問したお宅は、21年前にお引渡しした 「フォルクスハウス」 でした。集成材の柱・梁の架構を表面に露出させ、その間に針葉樹合板を貼ったシンプルな構造の家に 「OMソーラーシステム」 が搭載されていました。少し時代は変わりましたが、今でも先鋭的な感覚を感じます。
![]() OMソーラーシステムを簡単に説明すれば、冬、屋根面で太陽の熱に暖められた空気を床下に送り込み、コンクリートの蓄熱層を暖め、床のガラリから輻射熱を放出、循環させて家の中全体を暖めます。太陽熱でお湯をつくることもでき、暖房だけでなく給湯にも利用します。太陽の熱を利用して、家中に暖められた空気を循環させる仕組みです。おのずと家の設計も、採光や通風にこだわったものになります。私たちは、このOMソーラーシステムを搭載したフォルクスハウスを「木造打ち放し、すっぴんの家」 と呼んでいました。 白いモザイクタイルを貼った造り付けのキッチン 丸味を帯びたステンレスのレバーハンドル アンティークなガラスをはめ込んだ建具 緑が繁っていくように、家族が育まれるすまいを と想ってしつらえました。 素敵にお住まいされている様子を拝見でき、とてもうれしく思いました。 木肌は陽に灼けて色が変わっても、素敵はずっと色褪せない。 #
by papa4kid
| 2023-06-23 07:49
| ちょっとまとまった感想等
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2023年 06月 13日
荻野寿也さんという、建築家から依頼が絶えない造園家がおられる。住宅雑誌を見ていて、素敵な造園だなと思うその殆どが荻野寿也さんの仕事だった。2010年の頃だ。それまでは、建築家よりも造園家に注目が集まるようなことは無かったように思う。一体、荻野寿也さんの仕事の何が違うのか。
![]() これは、建物の完成と同時に撮影される建築写真との兼ね合いがあるからだろう。 植栽は生け花のように瞬間の美として、最初からかなり大きな木も植え付けられる。建物が美しく映る経験則から、そのような配慮がなされるのだと思う。落葉樹を好んで使うのも、落葉樹が季節によってその表情を変えるからで、決してシンメトリーには植えないのも、本来その土地が持っていた風景‐原風景 を再生したいと思われているからだろう。この終始一貫してブレることのない姿勢が、建築家に好まれる。
ガーデニングブームも手伝って庭への関心は高まりつつあるが、「手が掛かる」 「虫が嫌い」など、様々な理由で敬遠されているのが現実である。しかし、庭は建物が素晴らしく生きる、屋内と屋外がどこか繋がっているような開放感が生まれる、建物の価値を上げるもののひとつだ。外界の変化に順応し、体と心のバランスを取り戻す為にも、建物と庭は一体で考えていきたい。
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by papa4kid
| 2023-06-13 08:32
| ちょっとまとまった感想等
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by papa4kid
| 2023-05-24 13:01
| インテリア
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2023年 05月 02日
好きなデザインのモノや空間に囲まれて暮らす。誰もが一度はあこがれるライフスタイルだ。インテリアコーディネートの手本を知るには、以前にも紹介した 「Nine 1/2 Weeks (1986))」がとても参考になる。
ミッキー・ローク演じるジョンが、キム・ベイシンガー演じるエリザベスを最初に案内する波止場近くの"借り物の家"が素敵だった。アメリカ人が最も好む「素朴な田舎風」な空間。ペントハウスにある彼のオフィスは、それとは正反対な 「ミニマルな空間」。マッキントッシュ、コルビジュ、マルセル・ブロイヤーといった建築家の椅子に、テーブル、小物類が絶妙に配置される。クローゼットには、すべてが同じデザインの上質な白いシャツにダークスーツ。映画の中でしか見ることができないと思っていたインテリア空間だが、最近、Vlogで見つけることができたのには驚いている。東京近辺のお洒落なショップやカフェが紹介されることが多いが、そんな彼女の部屋も素敵だった。
アンティークな、少しクセが強い小物類が渾然と置かれているが、この渾然さも彼女の美的センスで周到に計算されているように思えた。何かの物語のようでもあり、絵画のようでもある。ある時、参考にしているのがイヴ・サンローランのアパルトメントだと知って、納得した。 ![]() 憧れが表現されたインテリアや住まいが、少しでも自分が理想とするところ、高みまで引き上げてくれるとしたら、素晴らしいことだと思う。 インテリアや住まいには、そのちからがある。 #
by papa4kid
| 2023-05-02 12:30
| ちょっとまとまった感想等
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2023年 04月 19日
1980年代の後半から住宅設計に携わってきたが、この30年余りの中で最も大きく変化したところは、躯体(建築構造を支える骨組みにあたる部分のことで、基礎、地盤補強、壁、柱、小屋組、土台、筋交いや耐力面材、床版、屋根版または梁などが該当する)だと思う。従来、経験に頼ってきた基礎の配筋(鉄筋の配置)や架構(柱と梁で構成された構造システム)を構造計算で求めるようになったことが、最も大きい変化だと思う。
大工が木造建築に携わってきた時間は1000年を超えるが、そこに設計者が加わったのは、高々100年ほど前でしかない。更に、基礎の設計や架構(柱と梁で構成された構造システム)を構造計算で求めるようになったのは、木造住宅に於いては1980年代の後半から一部の先導的な建設会社と工務店によって取り組まれ始めたに過ぎない。 地震のような大きな力が外部から加わるとき、建物は変形しようとする。建物はこれに対抗できる「安全な構造体」 でなければならない。安全か安全でないかは計算や実験により検証でき、その「結果」は数値として示される。勿論、計算は机上のものであり、実験も実際の環境とは異なるが、その結果は「概ね」 正しいとされる。また、それ以外に確かめる方法はない。 ![]() 風や雪に耐える構造 - 美しい架構 雨や風をしのぐ軒 - 機能から考えられた形態 『つくる力』 に憧れチャレンジしたい優秀なスタッフは、そのようなつくる醍醐味の無い環境下で、働くことはないように思うのだ。
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by papa4kid
| 2023-04-19 17:10
| ちょっとまとまった感想等
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